オリエンテーリングはこんな感じ。
以下の文章は過去の新勧用の冊子に掲載された兼田僚太郎氏(早稲田OB)の文章を一部修正して転載しました。
その1 オリエンテーリングって何だろう?

ちょっと広辞苑をひいてみましょう。

おりえんてーりんぐ(オリエンテーリング、略:OL)
野外運動競技のひとつ。地図と磁石を頼りに、山野に設けた指定地点を発見・経由し、短時間に目的地に着くことを競うもの。

オリエンテーリングは略してOLといいますが、これはドイツ語のOrientieren(方向を定める)Lauf(走る)の頭文字をとったものです。あと、中国語では「野外定向競技」といいます。

どうです、わかりましたか?

重要:決してオリエンテーリングはオリエンテーションではありません。


その2 オリエンテーリングってどうやるの?

皆さんがオリエンテーリングをやるときに持ってきて欲しいものは以下の通りです。

<オリエンテーリングに必要なもの>

・汚れてもいい、動きやすい服装(ジャージ・トレーナー等)
・汚れてもいい運動靴(間違っても革靴なんかでやらないように)
・着替え用の服・靴下
・ビニール袋(汚れたTシャツや靴下を入れる)
・お金(郊外に行くので交通費がかかる。あとは食事代など)

服装は気にする必要はありませんが、山野の中で行われるので、多少汚れても平気な服装(ジャージ・トレーナーなど)と運動靴を用意してきて下さい。私達は普通、トリムと呼ばれる特殊な生地で出来た服を着ていますが、これはまた今度ということで。


オリエンテーリングで使用する地図


オリエンテーリングで使用するコンパス

実際に競技をやるには地図とコンパスが必要です。(上図参照)しかし、地図はスタートする時に渡されるので必要ありません。コンパスは小学校などで使ったものとは違って、なかにオイルが詰まっています。オリエンテーリングでは山の中を動き回るので、地図を見る時に針がすぐに止まるようになっているためです。

地図について説明してみましょう。オリエンテーリングでは、O-MAPと呼ばれる特有の地図を使います。これは普通5色(茶・黒・緑・オレンジ・青)で刷られているカラフルなもので、地形や道だけではなく、下草の具合など、一般の道路地図や行政図よりも細かく記されています。

参加者は普通1分おきに1人ずつスタートします。これは、オリエンテーリングでは地図上の指定された地点にいかにして行くかが勝負のカギを握るので、他の人について行ったりしないようにするためです。まあ、はじめのうちは1人でやることはないので、安心して下さい。

競技者はスタート時にはじめて地図を渡され、コースを知ります。そこで、自分でどのように行くかを考えます。コースは経験その他によって難易度・距離が分けられたものが幾つかあり、他の人についていくのはあまり利口ではありません。

地図上に直径6mmほどの円で示された中心点がコントロールとよばれ、現地に行くとオレンジと白に分けられたフラッグ(目印)がおかれています。競技者はここで自分のコントロールカード(チェックカード)にパンチチェックをし、通過の証明とします。(詳しいことは実際にやってみればわかります)

そして、コントロールを1番から順番に通過し、ゴールとなります。そのゴールまでの所用時間の短い方が勝ちです。簡単でしょ!

しかし、ただ走るのが速ければオリエンテーリングが速いというわけではなく、地図を正確に読み、かつ速くゴールするという相反する要素を上手くクリアしたものが勝てるのです。そこがオリエンテーリングの面白さ、難しさであり、奥深いスポーツといわれる理由でしょう。

もしかしたら、始めのうちはうまくいかなくてつまらないと思う人がいるかもしれませんが、そこで頑張って経験を積めば上手くまわってこれるようになり、どんどん楽しくなってくるでしょう。


その3 オリエンテーリングの特徴

オリエンテーリングは自然の中においてのみ成り立つスポーツであり、自然と友達になれるスポーツです。休日には自然とふれあい、日頃の都会の雑踏から離れて、日々の生活で疲れた体を癒すのはどうでしょうか。(逆に疲れるという噂もあるが)

オリエンテーリングにも大会が数多くあります。そこでは性別・年齢・経験により多岐にくらす分けがされ、それぞれのクラスでタイムを競います。そのクラス分けにより、誰にでも表彰台にたつチャンスがあります。

以上の文章で、オリエンテーリングについて少しわかってもらえたでしょうか。


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